MELI-MELO MELOMANE

音楽愛好家的日常
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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。 ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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ロパルツはいい
フレンチ・セルティック、つまりブルターニュ地方出身の作曲家ジョセフ・ギ・ロパルツの録音は多くない。交響曲もあるが、これという有名な作品がないこともあろう。このアルバムは管弦楽伴奏付きの合唱作品を5曲収録している。最後の「聖ニコラの奇跡」が一番の大曲で25分ほど。1897年から1927年にかけて作曲されているが、この時代としては保守的な作風のようだ。しかし、そのケルト風味の効いた楽想はフランスの作曲家の中で結構異彩を放っていると思うのだが。フォーレとヴォーン・ウィリアムズを足して2で割ったような感じ。「聖ニコラの奇跡」もクリスマス用の曲だと思うが、導入から古風なメロディが美しい親しみやすい曲。ピアノも加わっており、イベント向きなのかも知れない。ベテランの合唱曲指揮者ミシェル・ピクマルがナンシーのオーケストラとイル・ド・フランスの合唱団を振っている。ロパルツという作曲家、もっと光が当たってもいいのに。 Ropartz : Choral Works - Michel Piquemal (Marco Polo 8.223774) -----
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ほしぞら
エストニアの作曲家、ウルマス・シサスクの STARRY SKY CYCLE というピアノ曲集の中の1曲を聴いたのは、フィンランディア・レーベルのエストニア音楽を集めたサンプル盤だった。吉松隆の曲でも思わせるような曲調(彼にもプレアデス舞曲集というのがあった)が頭に残っていた。マグリットの絵のような写真を使ったジャケットのこのアルバムを探していたが、中古CDでめぐり合うことができた。全曲は29曲で、フランス印象派という感じの曲もあるが、全体的にはとても自由な雰囲気で、かつ聴いて楽しい。肩肘張らずに楽しめるが、甘ったるい癒し系ピアノ曲ではない。 Urmas Sisask : Starry Sky Cycle - Lauri Vainmaa (Finlandia 4509-95880-2)  日本盤 シサスク ピアノ曲集「銀河巡礼」 WPCS-10487 -----
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クルト・レーデルのバッハ
cover photocover photoクルト・レーデルの新しい録音なんて久しぶりではなかろうか。このジャケットと曲目を見ると、きっとバッハ250年にあやかって編曲モノを寄せ集めたお気楽ファミリー・プログラムだと思ってしまうかもしれない。Eratoレーベルのせいなのか何が災いしたのか、あまり録音に恵まれない。フルート奏者として仏アリオンにモーツァルトのコンチェルトやカルテットの録音があり、Eratoにも音楽の捧げ物やマニフィカトなどのバッハ録音もある。しかし、その他はこのような編曲集が多い。解説によるとパッヘルベルのカノンを再発見したのは彼だと言うことだ。誰もそんなことは知らなかった。パッヘルベルのカノンといえばクラシックに縁の無い人でもどこかでは聴いているほどの有名曲であり、それをメンデルスゾーンがマタイ受難曲を再発見したり、カザルスが無伴奏チェロを再発見したように掘り出して光を当てたとすれば、これはビジネスモデル特許ものである。しかし、今レーデルの演奏でこの曲を聴く人は少ない。私は数あるカノンの演奏の中でレーデルの演奏が一番好きだったが、Eratoに録音したその演奏はCD化されていない。古いEratoのバロック名曲集というとパイヤールのものばかりがしつこく再発売されているのだ。おそらく60年代と思われるその録音に入っているパッヘルベルのシャコンヌやバッハのBWV904の幻想曲とフーガの編曲はとても素晴らしい。 トッカータとフーガに始まりグノーのアヴェ・マリアまで入っているのでやはりファミリー名曲集かという感じだが、カンタータのコラールやアリアからの編曲もたっぷりあって、そちらのほうがレーデルの美点が出ている。18のコラールの中の「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659など、オルガンの原曲以上に心にしみ入る。アリオーソ(チェンバロ協奏曲BWV1056のオーボエ復元版)も気安い美しさの中にバッハの音楽を聴く愉しみを感じさせる。グノーのアヴェ・マリアだけがちょっと違和感が強い。このトラックは無い方がよかった。しかしこの曲で終わることなく、最後のカンタータBWV175からのアリア編曲で引き締める。この曲、そんなに強い個性も無さそうで、特に盛り上がりもせずにふっと終わってしまう。だからこそ、この最後の音符が響き終わると、今までの時間が全てバッハとともにあったことを思い返すことになるのかも知れない。 Bach Essentials : Die schoensten Bach-Melodien - Kurt Redel / Pro Arte Orchestra (Erato 8573-82154-2) -----
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静かな新世紀
静かな新世紀に、メリメロはヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番から始めてみた。第2次世界大戦前夜の緊迫した雰囲気の第4番の後の第5番は、静謐な雰囲気に貫かれている。雰囲気としてはシベリウスの第4番と第5番の対比のようだが、シベリウスの5番より天国的な感じがする。1943年だから、まだ戦争の真っ只中。 同じ頃の劇音楽「天路歴程」との密接なつながり。この交響曲の第3楽章は、美しいメロディで、「富めるひととラザロによる5つの異版」のようなフォーキーな味わい。NHKのドキュメンタリーものの劇中音楽みたいな感じか。 VAUGHAN WILLIAMS : Symphony No. 5 - Andrew Davis / BBC S.O. (Teldec 4509-90844-2) -----
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880円の地獄
ブルックナーの8番。 久しぶりに聴いた。 以前買ってあったケーゲルの指揮によるもの。 確かタワーレコードで880円くらいで売られていた。 超廉価盤仕様で、ジャケットは紙ペラ一枚で解説も何も無い。 写真はドイツかどこかの城の写真。 まるで駅かスーパーのワゴンセールのCDのようだ。 しかし、これが実はとんでもない演奏だった。 壮絶と言うか凄惨というか、「音楽は人生を豊かにする」などという寝言を吹き飛ばすような演奏。 まず、音楽と言うと時間軸に沿って流れるというイメージがあるが、この演奏を聴いていると時間が失速して無間地獄に陥ったかと思わせるように時間感覚が麻痺する。 救いようの無い音楽。 失意のどん底に陥ったら、こんな音楽だけが慰めになろうという感じだ。 アダージョで第7交響曲が回想されるところなど僅かによぎる束の間の幻の幸せのようだが、その後、盛り上がりながらも時を絡め捕って深く沈潜していく響き。 その後のケーゲルの壮絶な最期を知らずとも、この演奏はただごとではない状況を思わせる。 腰を抜かすか窒息するかという程の鬼気迫る、フィナーレの開始部。 この曲自体がそのような要素を持っているのかどうかわからないが、いや、もっと天国的な演奏もある。 高架下のホームレスが集めたダンボールの山の上で天使が微笑んでいる時、レコードショップの安売りワゴンでは底知れぬ地獄への入り口が穴を開けているのだ。 Brukner : Symphony No. 8 - Kegel / Leipzig Radio S. O. (Pilz 44 2063-2) -----
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スコット・ジョプリンのラグタイムに耽溺する
cover photocover photo時折、ジョプリンのラグタイムが聴きたくなる。 アマゾンにオーダーしてあった、ジョプリンのラグタイム全集が届いた。 CD4枚にたっぷり66曲でたった15ドル。 聞いたことの無いレーベルだが気にしない。 そういえばLPで同じようなジャケットで全集が出ていたのを今は無き六本木WAVEで見つけたことがあったが、もしかしたらその復刻かもしれない。 録音はあまりよくない。 響きの無いデッドな音場に歪んだようなピアノの音。 マスターテープが劣化したような感じだ。 演奏も即物的と言うか、場末のホテルのロビーで疲れたピアニストが弾いているようだ。 しかし、むやみにムーディーだったり、バリバリ弾きこなした演奏よりいいかも知れない。 曲そのものを聴くには、このくらい飾り気の無い、すっぴんなジョプリンもいい。 最近のジョプリン・ルネッサンスでも重要なピアニストとジャケットには書いてあるが真相はわからない。 映画の「スティング」のプロデューサーの一人であるトニー・ビルが彼のことを「アメリカのトップ・ラグタイム・ピアニスト」と称しているそうだ。 それにしても、録音が悪い。 まるでヒストリカル・レコーディングかというくらい。 まあ、ピアノ・ソロだし、うるさいことは言うまい。 とにかく、ジョプリンのラグ全曲が15ドル、というだけで「買い」である。 Scott Joplin : His Complete Works - Richard Zimmerman (Bescol BSCD 4/4) cover photocover photoジョプリンのラグタイム・ルネッサンスと言えば、この人でしょう。 その後、バッハのロ短調ミサの驚くような演奏を聴かせたジョシュア・リフキンが72年にノンサッチに録音した3枚のアルバム。 LPで聴いて以来の愛聴盤だったが、2年前にやっと復刻。 ノンサッチのLPは、国内盤仕様でも、中身はアメリカ・プレスで盤質が悪かった。 どれ程、CD復刻を待ったことだろう。 演奏はと言えば、これも飾り気の無い、すっぴんラグ。 だが、どこか古き佳き時代を想うような雰囲気を持っている。 楽器をよく響かせた録音も悪くない。 だいたい、リフキン自身が好きで弾いているということがよくわかる演奏で、こちらもラグの魅力のとりこになった次第。 (写真のジャケットは3枚を1枚分に編集したベスト盤) Piano Rags by Scott Joplin - Joshua Rifkin (Warner Music Japan WPCS-5264, 5265, 5266 Nonsuch) ノンサッチのシリーズには、ウィリアム・ボルコムが弾いたラグのアルバムが2枚入っていたが、その中でジョプリンは2曲しかなかった。 もちろん、他の作曲者によるラグタイムも悪くない。 特にボルコム自身がルイ・ショーヴァン風に作曲した Gracefull Ghost なる曲は、お気に入りの一曲なのだが、彼の演奏でたっぷりとジョプリンを聴いてみたかった。 Omegaというアメリカのマイナー・レーベルからCD1枚 73分をジョプリンに充てたアルバムが出されたので喜んで買ったのは、もう10年も前。 それがこのアルバム。 リフキンより、更にクラシカルな感じで、堂々とした正攻法で演奏している。 それでいて、Solace のような曲は、たっぷりと歌わせて、表情も生き生きと変化させる。 リフキンと両方持っていたいアルバム。 録音もクリアで、今となってはリファレンスとなる演奏、録音。 しかし、現在でも入手できるだろうか。 EUPHONIC SOUNDS, The Scott Joplin Album - William Bolcom (Omega OCD3001) cover photocover photoさて、スコット・ジョプリン自身の演奏はどうだったか。 SP復刻でも残っているかと思いきや、なんとピアノ・ロールが残っていた。 そこから87年に復刻したアルバム。 1902年から17年にかけて、ジョプリンが残したピアノ・ロールを1910年製のスタインウェイにかけたもの。 本当のラグは決して速く弾きすぎてはいけないと、リフキンのアルバムに書いてあったが、ここで聴く作曲者自演は、確かに弾き飛ばしてはいないものの、ゆっくりという程ではない。 跳ねるようなタッチのリズムと併せて、かなり軽快な印象を持たせる。 曲によっては、やや前のめりに聞こえることすらある。 Heliotrope Bouquet もずい分そっけないくらいに弾かれる。 最初のジンマーマンの演奏を速くした感じである。 Solace や Bethina のようなゆったりした曲が入っていないが、そんな曲をどう弾いていたか興味深い。 しかし確実なことは、この演奏にとっては、ラグタイムは古き佳き時代の音楽ではなく、「いま、現在」であると言うことだ。 Scott Joplin : Elite Syncopations - Classic Ragtime from Rare Piano Rolls (Biograph BCD 102) -----
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岡城千歳が弾く坂本龍一と弦楽四重奏によるY.M.O.
坂本龍一のBTTBに入れられたピアノ曲を中心に、グラスホッパーや芸大在学中の作品まで、ピアニストの岡城千歳が弾いている。 YMOでお馴染みだった「東風」を連弾で聴けたり、フランス近代風(といっても、サティ風ありプーランク風あり)の曲も楽しい。 初期の曲の方がメシアン風だったりする。 グラスホッパーはソロ・デビューの「千のナイフ」での連弾相手の高橋悠治がソロに編曲。 この曲はダンスリー合奏団が古楽器のポルタティフ・オルガンで弾いていた。 そして、ダンスリーのアルバムの為に作られたRIVERのピアノ版が最後に置かれている。 Ryuichi Sakamoto : Piano Works - Chitose Okashiro (Pro Piano PPR224532) バラネスク弦楽四重奏団がY.M.O.初期の作品を取り上げている。 クロノス・カルテットでもやらなかった。 バラネスクの方が、越境度が強いとも言える。 以前から、クラフトワークやトーキング・ヘッズと言ったアーリー・テクノやニューウェーヴ系の音楽を取り上げていたようだ。 このアルバムでもテクノポリスとかライディーンとか、あの当時にさんざん流れていた曲が、すっかり新しい姿、まるでギャヴィン・ブライアーズか誰かの曲みたいに響く。 確かに素材はY.M.O.なのだが、一曲一曲も拡張されていて、単なる編曲ではない別の曲を聴く楽しみがある。 East meets East, Y.M.O. by The Balanescu Quartet (Agent Con Sipio COCD-9221) -----
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シャルル・ケクランの室内楽
イギリスの名ホルン吹き、バリー・タックウェルがシャルル・ケクランの曲だけで1枚のアルバムを作っている。 90年に出たもの。 ホルン・ソナタの他は、いずれも5分以下の小曲で、1分以下の短いものまである。 ケクランは教師、理論家としての仕事が立派過ぎたためか、作曲家としての業績が相対的に奥に引っ込んでしまったようだが、どこにでも熱心な愛好者はいるもので、決して録音が途絶えることは無い。 ホルン・ソナタも、フォーレとプーランクの間にあるような曲で、いい味わいがある。 かなりの部分を占める「15の小品」も、特に緩やかな曲を中心に実に美しい。 タックウェルのホルンも軽く表情を付けて曲の個性を際立たせる。 Barry Tuckwell plays Koechlin (ASV CD DCA 716) -----
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聖歌隊の歌うフォークソング
cover photocover photoオックスフォード・ニュー・カレッジの聖歌隊が歌う、アカペラ版のイングランド、スコットランド、アイルランドの民謡。 エラート・レーベルで、上記は日本盤の番号。 中世の「夏は来たりぬ」の他は、ほとんどが民謡で、指揮者のヒギンボトムによる編曲もあるが、ロンドンデリー・エアやブリッグ・フェアのように、パーシー・グレンジャーの手になるものや、グリーンスリーヴズやリンデン・リー、ロッホ・ローモンドはヴォーン=ウィリアムズの編曲だ。 ブリッグ・フェアはグレンジャー自身がリンカンシャーの農夫の歌を蝋管蓄音機に録音して記録した曲だった。 バルトークと同じ頃に、同じ様なことをやっていた人がいたのである。 アルメニアでコミタスが、イギリスでグレンジャーが。 グレ・シュール・ロワンの家で、ディーリアスはグレンジャーからこの調べを教えてもらってイギリス・ラプソディ「ブリッグの定期市」を作曲した。 サリー・ガーデンやウォーリー・ウォーリーの調べは指揮者による編曲。 ホーム・ミュージック的な作りになったアルバムだが、味わい深い。 Early One Morning / music from past times, for our time - The Choir of new college, Oxford / Higginbottom (Warner Japan - WPCS-6013) -----
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初めて聴いたロパルツ
ジョゼフ・ギ・ロパルツ(1864−1955)という名は初めて聞いた。 ブルターニュ北岸のガンギャンに生まれ、パリ音楽院でマスネに師事。 その後、転向(?)してフランクを師に。 ここで演奏されているのは1920年代の宗教合唱曲が殆ど。 随分と叙情的で、フランクから苦みを抜いたような感じ。 いや、ちょっと甘みすら感じる。 リリー・ブーランジェあたりよりも取っつき易くて、もっとポピュラーになってもいい音楽だと思う。 ディスクは18分ほどの小さなミサ曲が3つと、2、3分の小さなモテットが10曲という内容で、殆どはオルガンの伴奏による合唱曲。 とても20世紀の音楽とは思えないアヴェ・マリアのみアカペラである。 ナクソスもこういう音楽をどんどん録音しているから目が離せない。 スリーブノーツがフランス語のみだが、他の市場でも売っているのだろうか。 ロパルツには室内楽やピアノ曲もあるらしいので是非聴いてみたい。 近代イギリス音楽を思わせる音かも知れない。 Joseph-Guy Ropartz : Messes et motets - Ens. vocal Michel Piquemal / Piquemal, orgue par E. Lebrun (Naxos 8.554699) -----
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