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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、犬や塔 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。
ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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2001.03.25 Sunday 16:00
ほしぞら
エストニアの作曲家、ウルマス・シサスクの STARRY SKY CYCLE というピアノ曲集の中の1曲を聴いたのは、フィンランディア・レーベルのエストニア音楽を集めたサンプル盤だった。吉松隆の曲でも思わせるような曲調(彼にもプレアデス舞曲集というのがあった)が頭に残っていた。マグリットの絵のような写真を使ったジャケットのこのアルバムを探していたが、中古CDでめぐり合うことができた。全曲は29曲で、フランス印象派という感じの曲もあるが、全体的にはとても自由な雰囲気で、かつ聴いて楽しい。肩肘張らずに楽しめるが、甘ったるい癒し系ピアノ曲ではない。
Urmas Sisask : Starry Sky Cycle - Lauri Vainmaa (Finlandia 4509-95880-2) 日本盤 シサスク ピアノ曲集「銀河巡礼」 WPCS-10487
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2001.03.24 Saturday 16:00
フィアミンギ
リセルカールというのはベルギーのレーベルだったと思う。ベルギーらしく、地味なタイトルが多くてこの一枚という決め手に欠けていたのだが・・・ このアルバムにはびっくり。最近聴いた古楽の演奏の中でも特に印象的な一枚。楷書体のアンサンブル・ジル・バンショワという感じだが、響きの柔らかさはそれ以上かも知れない。フランドル楽派というとイギリスのグループの演奏がスタンダードのようになっていて、ヒリアード・アンサンブルとかタリス・スコラーズの、まあ生真面目な演奏が最上のものだったのだが、こんな風に歌うこともできるのかと驚く。羽毛のような響きが空間を満たしていくのがわかる。この曲にはヒリアード・アンサンブルの名演もあるが、このフランドルのグループの演奏は全く雰囲気が異なり、夢幻のポリフォニーという感じ。この曲は、昔から謎につつまれていたらしいが、最近の研究でオケゲムのシャンソンがベースになっていたことがわかったということだ。グループの指揮をつとめるレベッカ・スチュワート自身の解説によれば、このミサ曲はキリストの磔刑を象徴したものらしい。ジャケットの絵も、そういうわけで、メムリンクの受難画である。このグループは、他にイザークの録音もあるのでぜひ聴いてみたい。
Johannes Ockeghem : Missa Mi-mi - Cappella Pratensis (Ricercar 206402)
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2001.03.10 Saturday 16:00
クルト・レーデルのバッハ
クルト・レーデルの新しい録音なんて久しぶりではなかろうか。このジャケットと曲目を見ると、きっとバッハ250年にあやかって編曲モノを寄せ集めたお気楽ファミリー・プログラムだと思ってしまうかもしれない。Eratoレーベルのせいなのか何が災いしたのか、あまり録音に恵まれない。フルート奏者として仏アリオンにモーツァルトのコンチェルトやカルテットの録音があり、Eratoにも音楽の捧げ物やマニフィカトなどのバッハ録音もある。しかし、その他はこのような編曲集が多い。解説によるとパッヘルベルのカノンを再発見したのは彼だと言うことだ。誰もそんなことは知らなかった。パッヘルベルのカノンといえばクラシックに縁の無い人でもどこかでは聴いているほどの有名曲であり、それをメンデルスゾーンがマタイ受難曲を再発見したり、カザルスが無伴奏チェロを再発見したように掘り出して光を当てたとすれば、これはビジネスモデル特許ものである。しかし、今レーデルの演奏でこの曲を聴く人は少ない。私は数あるカノンの演奏の中でレーデルの演奏が一番好きだったが、Eratoに録音したその演奏はCD化されていない。古いEratoのバロック名曲集というとパイヤールのものばかりがしつこく再発売されているのだ。おそらく60年代と思われるその録音に入っているパッヘルベルのシャコンヌやバッハのBWV904の幻想曲とフーガの編曲はとても素晴らしい。
トッカータとフーガに始まりグノーのアヴェ・マリアまで入っているのでやはりファミリー名曲集かという感じだが、カンタータのコラールやアリアからの編曲もたっぷりあって、そちらのほうがレーデルの美点が出ている。18のコラールの中の「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659など、オルガンの原曲以上に心にしみ入る。アリオーソ(チェンバロ協奏曲BWV1056のオーボエ復元版)も気安い美しさの中にバッハの音楽を聴く愉しみを感じさせる。グノーのアヴェ・マリアだけがちょっと違和感が強い。このトラックは無い方がよかった。しかしこの曲で終わることなく、最後のカンタータBWV175からのアリア編曲で引き締める。この曲、そんなに強い個性も無さそうで、特に盛り上がりもせずにふっと終わってしまう。だからこそ、この最後の音符が響き終わると、今までの時間が全てバッハとともにあったことを思い返すことになるのかも知れない。
Bach Essentials : Die schoensten
Bach-Melodien - Kurt Redel / Pro Arte Orchestra (Erato 8573-82154-2)
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2001.03.05 Monday 15:00
雨の日の笛
ふと棚から出して聴いた一枚。 はるか昔、この録音のLPが出された頃、朝のFMの「バロック音楽の楽しみ」で紹介された。 カセットテープに録音して愛聴してきた。 カセットテープは実家に置いてきてもう聴かなくなって久しいが、中古屋で偶然CDを見つけて買ってきた。 くすんだ色合いのリコーダーのアンサンブルで、収められた曲もゼンフルとかグローガウアー歌曲集とか、15世紀から16世紀にかけての素朴なドイツの音楽が続き、心落ち着く。 もっとも、イザークの曲でいきなり人の声が響いて驚いてしまったが。 リコーダー・アンサンブルというと、普通にやると地味そのものなので、何とか名人芸を繰り広げたりしようとした演奏もあるが、このウィーン・ブロックフレーテ・アンサンブルの演奏は基本に忠実、というか地味そのもの。 有名なハンス・マリア・クナイスもメンバーだったようだ。 そこが良いのだけれど。 収録時間も42分あまりとLP時代のスタンダードなので、地味といっても飽きることはない。 この演奏を聴くと、雨の日をイメージする。 たまたま雨の日に聴いていたことが多かったということも無さそうで、一体どうしてそのような記憶の連合が生じてしまったのかわからない。 くすんだ笛の音に、灰色の空とかすかな白色雑音を響かせて降りゆく雨を感じるのだろうか。
MUSIK DER RENAISSANCE - WIENER BLOCKFLOTEN-ENSEMBLE (Tudor 719)
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