2013.04.19 Friday
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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、犬や塔 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。
ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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2000.11.23 Thursday 15:00
880円の地獄
ブルックナーの8番。 久しぶりに聴いた。 以前買ってあったケーゲルの指揮によるもの。 確かタワーレコードで880円くらいで売られていた。 超廉価盤仕様で、ジャケットは紙ペラ一枚で解説も何も無い。 写真はドイツかどこかの城の写真。 まるで駅かスーパーのワゴンセールのCDのようだ。 しかし、これが実はとんでもない演奏だった。 壮絶と言うか凄惨というか、「音楽は人生を豊かにする」などという寝言を吹き飛ばすような演奏。 まず、音楽と言うと時間軸に沿って流れるというイメージがあるが、この演奏を聴いていると時間が失速して無間地獄に陥ったかと思わせるように時間感覚が麻痺する。 救いようの無い音楽。 失意のどん底に陥ったら、こんな音楽だけが慰めになろうという感じだ。 アダージョで第7交響曲が回想されるところなど僅かによぎる束の間の幻の幸せのようだが、その後、盛り上がりながらも時を絡め捕って深く沈潜していく響き。 その後のケーゲルの壮絶な最期を知らずとも、この演奏はただごとではない状況を思わせる。 腰を抜かすか窒息するかという程の鬼気迫る、フィナーレの開始部。 この曲自体がそのような要素を持っているのかどうかわからないが、いや、もっと天国的な演奏もある。 高架下のホームレスが集めたダンボールの山の上で天使が微笑んでいる時、レコードショップの安売りワゴンでは底知れぬ地獄への入り口が穴を開けているのだ。
Brukner : Symphony No. 8 - Kegel / Leipzig Radio S. O. (Pilz 44 2063-2)
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2000.11.22 Wednesday 15:00
ジャヌカンのミサ曲
16世紀のポリフォニック・シャンソン作曲家、ジャヌカンの珍しい宗教曲。 彼が残したミサ曲はこの2曲、「戦争」「盲いたる神」だけである。 どちらも自作のシャンソンによるパロディ・ミサ。 「戦争」の方は、言わずと知れたジャヌカンの出世作で、マリニャンの戦いの様子を描いたとされるもの。 フランソワ1世の時代である。 ミサ「盲いたる神」は晩年に出版されている。 前半生はボルドーを中心に活躍し、後半はパリに出て人気シャンソン作曲家となった。 残されている作品とはうらはらに、彼のメインの職業は宗教音楽家だった。 彼自身はプロテスタントではなかったが、パリでは、カルヴァン派が重視した詩篇歌に作曲し、聖バルテルミの虐殺に巻き込まれたプロテスタント作曲家グーディメルとも近づく。 軽い世俗的シャンソンからは想像できない、不思議な生涯だったのだろうか。 演奏はジャヌカンのシャンソン集でお馴染みのドミニク・ヴィス率いるアンサンブル・クレマン・ジャヌカン。 艶の乗った声による華やいだアンサンブルで、ミサ曲の演奏としては落ち着きが無さ過ぎるかも知れない。 そのかわり、ダイナミクスやフレーズのアーティキュレーション、ふと訪れる沈黙など、息もつかせない。
C. Janequin : Messes - Visse / Ensemble Clement Janequin (HM France HMC901536)
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2000.11.21 Tuesday 15:00
見果てぬ夢の先
古楽グループ「アントネッロ」の鍵盤奏者として活躍する、西山まりえさんのソロ・デビュー・アルバム。 副題の通り、イベリア半島のルネッサンス期鍵盤音楽を集めた渋いコンセプトのアルバムで解説も自身の手になる。 Mas alla del sueno eterno (永遠の夢のかなた) というタイトルは解説の中に出てくるが、何かの引用だろうか。 ルイス・ミラン、カバニージェス、カベソンなどの作品が中心で、実に「聴かせる」演奏。 「濃い口」と言えるかもしれない。 丁寧にとられたハープシコードやヴァージナル(イタリア様式のレプリカで作成者の解説も掲載されている)の音も良く味わえる。 聴き応えある一枚。
見果てぬ夢の先 - 西山まりえ (Cookie & Bear C&B00003)
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2000.11.20 Monday 15:00
ガイテロ、Heviaのセカンド・アルバム
The other side - Hevia
デビュー・アルバムがヨーロッパでかなりの成功を収めた(イタリアなどではチャート1位になった)、バグパイプ奏者ホセ・アンヘル・エビアの最新アルバム。 ワールドミュージック的なフィールドの広げ方を行っているが、彼の音楽の個性により強力にまとまっている成功作だと思う。 用いられているのは、アストゥリアス地方のバグパイプとエビアがパテントを持つというエレクトリック・バグパイプ。 MIDIでつないで音源に発音させているようだ。 ガリシアの音楽のようにスペイン北部に広がるケルト的な要素が強い音楽がベースになっている。 ティン・ウィッスルやボーランなど、アイルランドの楽器もフィーチャーしている。 しかし、アコースティックな部分は少なく、エレキ・バグパイプの使用からもわかるように、電子楽器を多用した音作り。 ロック色が強いケルト音楽ということでは、IONAに近いかも知れないが、パイプの響きが際立っており、これ以外に無い特別な音楽だ。
(EMI-Odeon 7243 5 29407 2 1)
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