2013.04.19 Friday
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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、犬や塔 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。
ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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2000.06.25 Sunday 12:00
新しいパンジェ・リングァ
アンサンブル・ジル・バンショワと並んで実力派のフランスのグループ、ア・セイ・ヴォーチの新しい録音で彼らのジョスカンはこれで4作目。 フランスのペリゴール地方、コレーズ県にあるサン・ロベールの教会での録音。 この12世紀に建てられた教会はミシュラン・ガイドでは一つ星だが、周りの風景と溶け込んで美しいらしい。 そして夏には音楽祭があり、このジョスカンもそこで演奏されたプログラムがもとになっているのかもしれない。 まず、教会の鐘の音から始まり、プラン・シャンの「パンジェ・リングァ(舌よ、歌え)」が歌われる。 そして、このグレゴリオ聖歌を定旋律にしたミサ曲が始まるというぐあい。 教会堂の残響を多めに取り入れた録音。 同じ混声ながら、やや楷書体で均質性の高いタリス・スコラーズの響き比べると、ひとりひとりの声の表情が聞き取れるようだが、会堂の響きの中にうまく溶けている。 また、比較的ゆったりしたテンポに表情が付けられ、ダイナミクスの幅が広く、時に賑やかささえ感じる部分もある。 それだけにクレドの中ほどにある、Et incarnatus est de Spiritu Sancto... Et homo factus est. のところで曲調が変わり神秘的な静けさが訪れる部分が思わず息を呑むように訪れる。 この名曲の中でも、本当に輝く部分だというのがよくわかった。 3曲収められたモテットでは、更にイギリスのアンサンブルとの違いが際立つ。 ちょっと後期ルネッサンスの曲のように感じさせるくらい、表情豊か。 もちろん、ジョスカンの曲としての枠組みを外すほどではなく、きちんと均整が取れた中でのことだが。 まるで、このペリゴールで開かれる音楽祭に出かけて、サン・ロベール教会の硬い椅子に座って聴いているような臨場感溢れるプログラムと演奏だ。
Josquin des Prez : Missa Pange Lingua & Motets - A Sei Voci (Astree E8639)
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2000.06.12 Monday 12:00
カナダからのゲーリック・シンギング
メアリー・ジェーン・ラモンドという歌手の97年発表のアルバム。 彼女はカナダで活躍しているらしく、このディスクはカナダ・アーツ・カウンシルの後援を受けている。 顔つきはケルティックな感じなので、オリジンはアイルランドかスコットランドの人なのだろう。 何より、全曲ゲーリックで歌っている。 創作曲は無く、全て民謡のようだが、バックはシンセを多用した今風ワールド・ミュージック仕様。 民謡歌手と言う感じの声の質が、意外とマッチしているかもしれない。 アンプラグドな伴奏では、ちょっと田舎臭くなり過ぎる恐れがある。 スコットランドのバンド、カパケリーの感じに近いけれど、カレン・マシスンの声のほうが美しい。 メアリーは決して美声ではないが、ちょっと独特なスタイルで面白い。
Mary Jane Lamond : SUAS E! (BMG Turtlemusik 09026-63246-2)
メアリー・ジェーン・ラモンドの99年の最新作。 生硬でぶっきらぼうな声質は変わらず、特に録音後の処理で化粧をすることも無く、スッピン。 最初のトラック、A MHAIRI BHOIDHEACH (Beautiful Mary) が印象的。 カレン・マシスンが歌いそうな感じの曲。 伴奏も前作の路線だが、更に多彩になっていて楽しめる。 フィドルが活躍しパーカッションも強くなった。 曲はこちらも全て民謡であり、ポップ調のトラックを入れて聴きやすくしたりせず、昔からの素材を新しい味にアレンジした、ヌーベル・キュイジーヌ的ゲーリック・フォークとしての特徴を強めている。 この路線をどう発展させるか、なかなか興味深い。 どちらかというと、テンションを上げていく方向しか考えられないが。 カナダ産ケルト音楽と言えばロリーナ・マケニットが人気で、彼女も最近はワールドミュージック志向を出しているが、ケルトへのこだわりという点ではメアリー・ジェーン・ラモンドの方が強いみたいだ。
Mary Jane Lamond : LAN DUIL (BMG Wicklow 09026-63643-2)
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