MELI-MELO MELOMANE

音楽愛好家的日常
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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。 ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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LA VOIX SANS ORGANE
cover photocover photoメイヴと呼ぶらしい。 アイルランドのアカペラ・コーラス・グループ ANUNA のヴォーカリストのソロ・デビュー。 ANUNAは、RIVERDANCE のステージにも参加しているが、彼女もソロとしてロンドンやNYの舞台に立ってきたようだ。 当然、注目を重ね、ソロでアルバムが出された次第。 これは驚き。 何が美しいと言って、これほど美しい声もない。 まさにアルティメット・ヴォイス。 何だか、肉体を全く感じさせない声。 器官無き声。 プネウマの共振。 アヌーナのコーラスは美しいけれど、ちょっと甘すぎるような感じもして全面的には好きになれなかったが、MEAVのソロで聴く声はまさに超越している。 これが初めてのアルバムだが、次を早く聴きたいという気持ちの一方、これ1枚で終わってしまっても、こんな奇跡的に美しい音楽のアルバムは1枚で十分とも言える。 そして再び世の中は、ゴミだらけなのだ。 アイルランド民謡がメイン、She moved through the fair など古くからの歌、新しい歌まで。 またグリーグのソルヴェイグの歌なども歌って、全部で12曲。 ANUNAのレパートリーと同じように、フォークソングと言ってもちょっとクラシカルな感じの曲が多い。 ジャケットに見るMEAVは飛び切りの美貌。 売れないわけは無い、という感じだが、さてどうなるか。ジャケット買いでなくても、今年いちばんのディスク。 MEAV (HEARTS O' SPACE / K-TEL 11098-2) -----
| BIANCO | Ireland/Scotland/Celtic | comments(0) | - | - |
極度に洗練されたフォークソング
cover photocover photo音楽の友社の「アイリッシュ&ケルティック・ミュージック」にグレース・グリフィスというアメリカのフォーク歌手のディスクが紹介されていて、彼女がメンバーとなっているコネマラというフォーク・グループのことが気になっていたが、アマゾン・コムで検索すると何枚かあるではないか。 早速取り寄せてみた。 ある意味で脱臭され、蒸留されたようなアイリッシュ・フォーク。 土臭い、あるいは魚臭いぐらいのアイルランド民謡が好きなら、ほとんどバドワイザーを水で割って飲むみたい、と言って投げ出すだろう。 でも、私は気に入った。 決してニュー・エイジ方面にまで堕してはいないし、れっきとしたフォークソングの演奏だからだ。 ウィンダム・ヒル・レーベルのナイトノイズなどより「民謡」っぽい。 アイリッシュ・ハープやフィドルがこぎれいに彩りを添えるが、ちょっと御家庭アロマセラピーみたいな「何だかなあ」感が気になると言えば気になる。 疲れたときにしんみり聴くにはぴったりか。 グレース・グリフィスのヴォーカル、キャシー・パーマーのフィドル、トレイシー・ブラウンのハープというのが基本的構成で、プロデューサーのザン・マクロードがギターで参加。 特にグレースの歌が素直でいい。 このジャケットが、また凄まじいもので、ほとんどカリフォルニア系新宗教の本の表紙だ。 「朝日だか夕日だかのバックで上空は紫っぽい」「女性三人の上方を見上げる首部分のみ斜めにスポット」「金色のタイトル・ロゴ」 危険です。 ひょっとして「そういう宗教」御用達のグループだったら困るなあ。 Beyond the Horizon - Connemara (Blix Street G2-10032) 番号はこちらが若いけれど、Beyond the Horizon の方が93年、こちらが95年。 より洗練されている感じで、美しいながら人工的なところが嫌味にならない。 トレイシー・ブラウンが抜けて別のはーピストに。 プロデュースのザン・マクロードは以前 Touchstoneのメンバーだったということだ。 ボシィ・バンド − リラティヴィティ − タッチストーン − ナイト・ノイズ という系譜なので、やはりアメリカのアイリッシュ・フォーク音楽シーンの中から出てきたバンドなのかもしれない。 こちらのジャケットは「月下の海、断崖と古城」という絵で、前作ほどブッ飛んではいないが、中身を知らなければあまり買う気にならないしろもの。 コネマラというのは、アイルランド西部の地域名。 ゴールウェイから更に海へと走りクリフデンという大西洋に面した町までの半島のようになった部分で、アイルランドの中でも実に美しい光景の場所。 Siren Song - Connemara (Blix Street G2-10031) -----
| BIANCO | Ireland/Scotland/Celtic | comments(0) | - | - |
シャルル・ケクランの室内楽
イギリスの名ホルン吹き、バリー・タックウェルがシャルル・ケクランの曲だけで1枚のアルバムを作っている。 90年に出たもの。 ホルン・ソナタの他は、いずれも5分以下の小曲で、1分以下の短いものまである。 ケクランは教師、理論家としての仕事が立派過ぎたためか、作曲家としての業績が相対的に奥に引っ込んでしまったようだが、どこにでも熱心な愛好者はいるもので、決して録音が途絶えることは無い。 ホルン・ソナタも、フォーレとプーランクの間にあるような曲で、いい味わいがある。 かなりの部分を占める「15の小品」も、特に緩やかな曲を中心に実に美しい。 タックウェルのホルンも軽く表情を付けて曲の個性を際立たせる。 Barry Tuckwell plays Koechlin (ASV CD DCA 716) -----
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聖歌隊の歌うフォークソング
cover photocover photoオックスフォード・ニュー・カレッジの聖歌隊が歌う、アカペラ版のイングランド、スコットランド、アイルランドの民謡。 エラート・レーベルで、上記は日本盤の番号。 中世の「夏は来たりぬ」の他は、ほとんどが民謡で、指揮者のヒギンボトムによる編曲もあるが、ロンドンデリー・エアやブリッグ・フェアのように、パーシー・グレンジャーの手になるものや、グリーンスリーヴズやリンデン・リー、ロッホ・ローモンドはヴォーン=ウィリアムズの編曲だ。 ブリッグ・フェアはグレンジャー自身がリンカンシャーの農夫の歌を蝋管蓄音機に録音して記録した曲だった。 バルトークと同じ頃に、同じ様なことをやっていた人がいたのである。 アルメニアでコミタスが、イギリスでグレンジャーが。 グレ・シュール・ロワンの家で、ディーリアスはグレンジャーからこの調べを教えてもらってイギリス・ラプソディ「ブリッグの定期市」を作曲した。 サリー・ガーデンやウォーリー・ウォーリーの調べは指揮者による編曲。 ホーム・ミュージック的な作りになったアルバムだが、味わい深い。 Early One Morning / music from past times, for our time - The Choir of new college, Oxford / Higginbottom (Warner Japan - WPCS-6013) -----
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