2013.04.19 Friday
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おせっかい
ジャケット写真でAmazonにリンクしているものは購入ページに飛べます。以前は日本のAmazonの輸入盤価格は、犬や塔 に対していまひとつ価格競争力に問題がありましたが、最近はかなり下がってきています。更にマーケットプレイスで海外の業者(カリフォルニア州とか英国ジャージー島あたりに登記された業者などから届けられます。)から取り寄せることが出来るようになり、ものによっては犬や塔よりかなり安く入手出来るものもあります。だいたい1〜2週間で到着する(日本での配達はJP)し、今までトラブルはありませんでした。
ちなみに、アメリカ盤はそこそこのようです。アイテムによっては直接、米Amazonから取り寄せると更に安くなることがある(品数にもよります)ので、興味ある方は .com の方も検索してみてください。私の場合、安い運賃の発送でも2週間強で到着しています。英独仏それぞれのAmazonも、他の国に無い独自アイテムがあったりして楽しめます。仏、西あたりだとFnacという手も。なお、品切れで中古の出品者が少ないアイテムは「あり得ない」値付けになっていることもあり、ご注意の程。
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2000.01.24 Monday 10:00
プージーズの新作は
大きい期待を、更に上回る素晴らしいディスク。 スコットランド出身の女性のハープ・デュオ SILEAS (シーリス) に、イングランドのフォーク歌手、ケイト・ラスビーとアコーディオンのカレン・トウィードが加わった4人組のユニット。 シーリスのデビュー・アルバムを87年にLPで聴いてから、ずっとこのデュオを愛聴して来た。 二人を加えたプージーズとしては93年くらいから活動も行っていたようだが、私が聴くのは今回の3枚目のアルバムが初めて。 ケイト・ラスビーは今回からで、以前はサリー・バーカーだった。 シーリスとしての最新アルバムも99年に出している。 幽玄な雰囲気のシーリスの演奏とは趣が違い、アコーディオンやフィドルが活躍してリールを快活に聴かせたりもする。 静かなハープをバックにささやくように歌うシーリス的なトラックもあるので、アルバムとしてのレンジが幅広く、テンションも高い。 例えば、2曲目は、ジョン・カニンガムがリラティヴィティというグループで作った Hogties Reel で始まり、パツィ・セダンのゲール語による Si Morag に移っていく。 この曲はスコットランドの歌手クリスティン・プリムローズが無伴奏で歌っていた民謡で、アコーディオンとハープをバックに色彩感を帯びて歌われたあと、また Reel に戻る。 3曲目はケイト・ラスビーが Neptune を現代フォークの雰囲気で歌う。 全10トラック、静と動の対比が見事。
INFINITE BLUE - THE POOZIES (Compass Records 7 4261 2)
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2000.01.23 Sunday 10:00
ハープで奏したバッハ
イタリア協奏曲、パルティータ第1番、リュート組曲 BWV1006a(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番のバッハ自身によるリュート・ヴァージョン)をハープで弾いた演奏。 他にC.P.E.バッハが2曲。 シャンタル・マチウはフランス出身で現在はスイスで活躍するハーピスト。 ハーピスト、ローレンス・キングのイタリア協奏曲は本当にオーケストラ向けに協奏曲としてしまった演奏だったが、これはハープ・ソロの演奏。 彼女自身が書いたライナー・ノーツでは、ハープでバッハを弾こうと思ったことや選曲の理由、苦労等が簡潔にまとめられている。 ローレンス・キングのバッハ最新盤ではダブル・ハープを使ってわざと半音階的な曲を弾いているが、こちらは普通のディアトニック・ペダル・ハープ。 このようにバッハを聴くのもいいもの。 特に、イタリア協奏曲の優美な表情付けは楽しいし、リュート組曲の有名なプレリュードでは、ヴァイオリンやリュートやカンタータのシンフォニアなど他のヴァージョンでは出せないこの曲の魅力を発掘していると思う。 有名なガヴォットも、こんな曲だったのかという楽しさがある。 次は平均律全曲をお願いします。(これは無理か・・・)
BACH A LA HARPE - Chantal Mathieu (Cascavelle VEL 1027)
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2000.01.17 Monday 10:00
リュートのための古風な・・・ をリュートで演奏
カゴメのアンナ・マンマだったかマンマ・アンナだったかのCMで使われている音楽。 レスピーギが「リュートのための古風なアリアと舞曲」第3組曲のシチリアーナの原曲。 作曲者は「お馴染み」のアノニムさん。 CMでは夕方のトスカナあたりの草原の夕暮れのバックに流されている。 その光景を使ったジャケットを見て思わず買ってしまう。 1200円。 マクシ・シングルというやつで、わずか12分で終わってしまう。 時給?にすればナクソスの6、7倍だ。 (ナクソスのリュート・アルバムは好感が持てる仕上がりだと思うけど) シチリアーナはポール・オデットがハイペリオン・レーベルにレスピーギの全曲のもと歌を入れてるのがあるので、これが唯一ではない。 むしろ聴きものはつのだたかし作曲のパヴァーナ。 昔風に作ってあるので、イギリスのアノニムさん作曲、と言われても私にはわからない。 他に、「ロビンは緑の森に去り」とカプスベルガーのトッカータ、ダウランドのファンシー、これでしめて12分。 MUSIC FOR A WHILE. つのださんの演奏は、風通しが良いというか、すっきりあっさりとした感じ。
シチリアーナ 〜リュートのためのアリア〜 − つのだたかし (Victor Entertainment VICL35099)
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2000.01.16 Sunday 10:00
ハープ版アランフエス協奏曲
アランフェス協奏曲をギターでなくハープで弾いた珍しい演奏。 イザベル・モレッティはリヨン生まれの女流ハーピスト。 98年の8月に行われた録音だが、ロドリーゴが同年11月に記したこのディスクへの賛辞が載っている。 98歳。 そして翌年、彼は長い生涯を閉じた。 ハープも指による撥弦楽器という点ではギターと同じなので、違和感は少ない。 ギターと違った響きを楽しむことが出来るし、アルペジオなどはハープの面目躍如。 ハープの為のレペルトワールとしても良いのではないか。 カプリングのコンシエルト・セレナータはもともとハープの為の曲。 両曲とも独奏は、特に文句無く美しい響きであるが、特筆すべきは伴奏。 コロメール指揮のセビージャ王立交響楽団の演奏が素晴らしい。 じっくりとしたテンポ、ローカル色を失わず、しかも刺激的でない音色。 この曲の伴奏で、これほどいとおしくなるような響きを持った演奏は聴いたことが無い。 指揮者コロメールはパコ・デ・ルシアがこの曲を弾いた時もバックを振っていた。
Rodrigo : Concierto de Aranjuez - Moretti, Colomer / Real Orquesta Sinfonica de Sevilla (Valois V4815)
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2000.01.15 Saturday 10:00
レベロ
Joao Lourenco Rebelo - Vesper Psalms & Lamentations : Paul Van Nevel / Huelgas Ens. (Sony Vivarte SK53115)
ジョアン・ロウレンソ・レベロは17世紀前半に生きたポルトガルの作曲家。 このディスクで初めて聴いたが、「聖木曜日の為の哀歌」はジェズアルドのようにマニエリスティックな響きと節回しながら、ポルトガル音楽特有のウェットな情感が全体の雰囲気を和らげていて、独特の世界を持っている。 もっと演奏され、聴かれるべき作曲家かも知れない。 この手の曲には相性バッチリなパウル・ヴァン・ネーヴェルの演奏がよく決まっている。 50分あまりを占める「詩編晩祷」は、哀歌より前の作曲だが、もっとバロック的な曲で楽器伴奏付き。 モンテヴェルディあたりの宗教曲のようだ。 ネーヴェル自身の解説が、歴史的背景から音楽的特質までカヴァーした詳しく、かつ解りやすいもの。 ポルトガルの音楽、古い時代から現代のものまで、もっと注目すべきだろう。 イタリア、フランスはもとより、隣国スペインとも大きく異なる「ポルトガルらしさ」というものがあるような気がする。 ちなみに、ポルトガル人とスペイン人は決して仲良くはないので、ポルトガルに行って無遠慮にスペイン語などを使うなかれ、というのはよく言われる。 ちなみにフラマン系ベルギー人とオランダ人も、コトバが同じだからと言って、決して仲良くはないらしい。
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2000.01.14 Friday 10:00
ルネッサンス・イタリアの舞曲
Schiarazula Marazula - C. Mendoze / Musica Antiqua (Cantus C9605)
副題は、「ルネッサンス・イタリアの舞曲」、3部に分かれていて、まず有名なマイネリオの舞曲集、次にミュンヘン手稿から、最後にファリーナの舞曲集。 いきなりタイトル・チューン(と言うのか?)であるマイネリオのスキアラズーラ・マラズーラで始まる。 この曲は昔のアルヒーフ・レーベルののウルザーマーによる舞曲集で手拍子とともに演奏されていた。(曲の名前が日本語でシャラズラ・マラズラとなっていたが・・・) このアルバムの演奏は、全体的に鄙びたと言うかのんびりしたと言うか、あまり刺激のない演奏。 まあ、ルネッサンス舞曲集で余り刺激的というのは無いだろうが。 悪くはないのだけれど、何だか70点・・・ という演奏。 日本のグループ、たとえばカテリーナ古楽合奏団とかダンスリーとかが演奏した方がもっと楽しそう。
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2000.01.12 Wednesday 10:00
歓びの音楽
78年の録音で、サヴァールとしては初期の録音と思われる。 アナログ盤で出た頃、とても優秀な録音とされていた。 CD復刻で聴いてもとても美しい音で、「最新デジタル録音」というのは別に良い音の条件では無いことがわかる。 メンバーのクレジットを見ると、トン・コープマン(スピネット)に、ホプキンソン・スミス(リュート)、ブルース・ディッキー(コルネット)など錚々たる顔ぶれ。 モンセラート・フィゲーラスの歌も聴ける。 1550年にリヨンで出版された舞曲集の音楽で、原題の古い綴りをそのままアルバムタイトルにしている。 V が U、I が J となる。 つまり「歓びの音楽」。 リチェルカーレ、バスダンス、パヴァーヌ。 作者不詳の曲も多く、普通ならアルバム1枚聴き通すと飽きが来るところだが、そこはサヴァール、11曲が珠玉の名曲に思える。 少なくとも、とても愛らしく大切な曲に。 フィゲーラスの艶っぽい声も彩りを添えて。 中身の濃い1枚。
MVSICQVE DE IOYE - Savall / Hesperion XX (Astree E7724)
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2000.01.11 Tuesday 10:00
氷のビクトリア
トマス・ルイス・デ・ビクトリアのレスポンソリウム。 古くはターナー指揮のPCAに始まって名盤は数あれど、これは異色の演奏。 Lumen Valo は93年にヘルシンキで生まれたグループ。 北の国のビクトリアはどんなものかと聴いてみて驚いた。 これ程に、透き通った声は初めてである。 しかもどこかほのかな暖かさを失っていない。 ビクトリアと言えばちょっとバロック風なくらいの濃厚な演奏が多いのかも知れないが、この静けさをたたえたまっすぐな演奏は全く正反対。 訴えかけの強い演奏よりも、かえって引き込まれてしまう。 ALBAというレーベルはフィンランドのタンペレにある会社らしい。 同じグループで、ジョスカン、パレストリーナ、ラッススなどいろいろな作曲家のマリア賛歌を収めた、「雪と光の国のマリア」という魅力的なタイトルのアルバムも出しているようだ。 どちらも、ジャケット写真が素晴らしい。
VICTORIA : TENEBRAE - Lumen Valo (ALBA NCD10)
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2000.01.07 Friday 10:00
キャシー・ライアンのソロ・デビュー・アルバム
キャシー・ライアンは、女性ばかりのケルティック・バンド チェリッシュ・ザ・レディーズで歌っていたアイルランド系のアメリカ人 (その後、脱退)。 97年発売のこのディスクががファースト・ソロ・アルバムでいまどき最も旬な SOLAS のシェーマス・イーガンがプロデュースしている。 カントリー音楽の揺籃期を追体験するような、という意味ではモーラ・オコンネルに比べられるかも知れないが、もっとソフトで軽い。 最初のダギー・マクリーン(スコットランドの「社会派」シンガー・ソングライター)の曲が一番聴かせる。 他に彼女自身の曲や、トラッド5曲を含め、全13曲。
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